6/20 市邊の部屋42 細羽雅之さん
地域蘇生人 Social Regenerator
株式会社サン・クレア 代表
細羽雅之さんをお招きします。
テーマ 自然との共存、人とのつながりを重視した生き方の実践
動画視聴 公開後の市邊の部屋は、natural tableの市邊の部屋でご覧いただけます。
第41回の市邊の部屋は地域蘇生人 Social Regenerator、株式会社サン・クレア 代表細羽雅之さんをお招きしました。細羽さんからのメッセージです。
今回のテーマは拙著『よみがえる限界集落』の紹介文より、引用させていただきます。
売上や効率ばかりを追い続けてきた経営者が、これまでの自分の考え方に疑問を抱き人口270人、コンビニエンスストアもない限界集落であらためて生き方を問う。
2019年末に見つかった新型コロナウイルスによって、その後の私たちの世界は一変しました。既存の経済社会システムのひずみが浮き彫りになり、一人ひとりの生き方が改めて問われています。
著者はそんなポストコロナ時代を生き抜くための新たな価値観を、四国の限界集落の人々との交流や農業、自然との対話から模索していきます。
新型コロナウイルスが猛威を振るう直前、ホテル経営者である著者は経営の再建を請け負った四万十川源流の景勝地、愛媛県の滑床渓谷にあるホテルに泊まり込み、リニューアルオープンの準備を進めていました。
しかし、突如起こったパンデミックによって再建を期したホテルばかりか、それ以外に経営するすべてのホテルを営業停止とせざるを得ない状況に陥ってしまいます。事業をいつ再開すべきか見通しも立たない不安のなか、著者は都市から離れたこのホテルがある集落で時を過ごします。ホテルの営業停止中は特にやるべき仕事がなく、近くの田んぼや畑を手伝ったり、地元の人に無農薬農法や周辺の自然について話を聞いたりするのが日課となりました。
すると都市から離れた限界集落での生活は、むしろ新たな価値観や生き方のヒントが詰まっていることに気づかされます。そこで著者は、集落の人たちにとっては当たり前のことだった農業や自然体験を観光資源として、宿泊客へ提供するツアーを企画します。
営業再開後に始めた農業と自然体験プログラムが呼び水となり、全国からたくさんの宿泊予約が入るようになります。また、このプログラムに興味を持った学生たちが、インターンシップで次々と参加を希望するようになったのです。
著者やその取り組みに共鳴した人たちが見た限界集落の可能性とは何だったのか?本書は、自然とともに生きる暮らしや人と人とのつながりで成り立つ村の生活を通じて、経済成長至上主義に縛られないオルタナティブな生き方を提示する一冊です。
『よみがえる限界集落』
【目次】
はじめに
プロローグ 2020年4月7――日
生き方を見つめなおす転機となったコロナ禍
第1章
- 時間と数字に追われ続けたホテル経営時代
- 都会で働くこと、生きることに疑問を覚える
- 自由な環境で生まれ育つ
- バブルの熱に浮かされて
- 新しい時代を創るITに着目
- 大手IT企業で勤務
- 25歳で約50億円の借金を背負う
- 経営者の使命を肝に銘じて
- 〝貧乏くじ〟を引かされた運命を呪う
- 理想のリーダーシップを探し求めて
- 痛みを伴わない改革などない
- 借金減免で、ホテルを買い取り
- MBAは役に立つのか?
- ホテルは寝泊まりするだけのハコじゃない
- インバウンド向けのホテルを開業
第2章
- 限界集落のホテル再生プロジェクトで人口270人の町に移り住む
- 大自然と暮らすことで教わった人間が生きる意味
- 限界集落は〝恵まれている〟
- ここにしかない歴史がある場所
- 「あめつちの心」を受け継いでゆく
- 自然が引き出す創造性
- 自然農が教えてくれた「循環」の大切さ
- 自然農を広めるチャンスがやってきた
- アップサイクル=価値を高めるリサイクル
- 必要以上を求めない
- 森の国リパブリック(共和国)構想
第3章
- 大自然でクリエイティブな生き方を見つける
- 限界集落だからこそできる「自分らしい生き方」とは
- 金太郎飴から脱却せよ
- By nameで生きろ!
- 愛を注げるハコを求めて
- 本気の人だけ集まってくる
- 自由と責任は表裏一体
- インターン生という〝金の卵〟
- 実践に勝る経験はない
- ひとりの人間として勝負する場所
- 森の国=生き方のインキュベーション施設
- 自立した個人が集まる〝カンパニー〟を
- 本当に心からやりたいことなのか?
- 自然界から学んだ「経営の指針」
- 「理想のカンパニー」を目指して
第4章
- 資本主義から「森の人間主義」へ
- 「森の国リパブリック構想」で地方創生を目指す
- Society5.0のモデル集落に
- 伝統と革新を両立させる
- 課題先進地から未来をつくる
- 昭和のやり方は通用しない
- 行き過ぎた資本主義に歯止めをかける
- 「コンビニのない田舎」を守るために
- ゼロリスクなんてあり得ない
- 「一粒万倍」の実り
- 「コントロールできる」という前提を疑う
- バーチャルでは得られないリアルな手応えを
- 失われた「愛」を取り戻す
日時
- 2023年6月20日(火) 午後8時から9時
費用
- 無料
申込
- 市邊の部屋はFacebookグループのリモートカフェnatural tableにて無料でご覧いただけます。
- 参加を希望される方は、Facebookグループのリモートカフェnatural tableに事前にご参加ください。
リモートカフェnatural tableへの参加方法
- Facebookのアカウントが必要になります。
- Facebookグループへの参加は無料です。
- こちらのリンク先より、リモートカフェnatural tableに入り、ページの「参加する」をクリックしてください。
お問い合わせは こちらのお問い合わせフォームより お願いいたします。
又はFacebook公式ページ「リモートカフェnatural tablee」へお気軽にご連絡ください。
第42回 市邊の部屋では細羽雅之さんをお迎えします。
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ゲスト 細羽雅之(ほそばまさゆき) 地域蘇生人 Social Regenerator、株式会社サン・クレア 代表。岡山県出身。慶應義塾大学理工学部卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社にてエンジニア職に従事。25歳のときに破綻した実家の事業再生を通して、経営の本質は人であると体感。その後、ホテルマネジメント事業を創業。2015年、株式会社サン・クレア設立。同社CEO就任。神戸大学大学院経営学 修士(MBA)。好きな花はレンゲ好きな色は赤です。 |
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聞き手 市邊昌史 natural table natural table設立者。一般社団法人 国際アロマセラピー科学研究所 代表。AAJで国際委員長などを歴任し、国内外の多くのセラピストとの人脈を活かし次代のセラピスト育成や正しい自然療法普及のため「natural table」を設立。 |