時代は『共創』するということ

時代は『共創』するということ

イギリスの産業革命にはじまる生産性向上を至上主義とした資本主義は、自然に対する価値観を、それ以前の自然からの影響をいかしてまぬがれるか、自然の脅威を受容し畏敬を持つ価値観から、自然を資源やツールとして利用する支配者的な価値観へと変換した生産性の向上至上主義という価値観にしました。それはまだ、自然の回復力が賄える間は良かった。しかし、たとえグローバリズムの意識の希薄な時代における地球であっても有限性はあります。

しかし、自然の回復力を前提にした無節操な化石燃料の消費は、その無節操な廃棄(マイクロプラスチックの海洋汚染、放射性廃棄物など)が自然の回復バランスに大きな影響を与えることで暗礁に乗り上げました。『無限』の自然への価値観は、『有限』を前提とした価値観に大きく舵を取ることになりました。

すなわち、自然に働きかけることが人間の価値観であったのが、自然と相互に働きかける工夫がなければならないことを価値観としてやっと理解しはじめたのです。『人と自然』という考え方が有限という価値観が大きなムーブメントになってきました。

そして、このムーブメントは個々の点で、それまでとは大きく異なり(時間的に間に合わないこともある)、自然やモノとの関係性を個々の創造性における「点」としてではなく、創造を共有しあい編集しあう共創であること、人は社会での他者ばかりでなく、自然やモノとの関係性で成り立つという「面」でなければならないのだということなのです。


natural table は、創造を共有し編集しあう、『共創』していくことを学びの中心の『人間観』を主眼として進めていきたいと思います。

そしてもう一つ『共創』で重要なことは、sustainable と well-being とのつながりです。

世界は魚を与えることより、釣り方を教えなければ意味がないと良く言われてきました。ネットワークが進んだ今日、釣り方は誰でもスマホで学ぶことができます。それよりもコロナ禍、ウクライナ問題などで、グローバル社会の価値観が大きく揺らいでいます。もう知識を学ぶことよりも、いかにして価値を創造し生み出すか、すなわち『共創』がなさえなければなりません。


グローバリズムに見えて、コロナにしろウクライナ問題にしろ、グローバルでありかつローカルな最重要課題です。それはセラピーの問題でも同じです。グローバリズムとの繋がりであり、それは例えばセラピストの問題ならば、地域の課題を一番よく知っている地域のセラピストの方々が主体としてローカライズした形のイノベーションを生み出して、グローバルなつながりをもとに共創によるsustainable 、 well-beingな解決を生み出します。

またそれを次世代型に工夫することでローカライズしたものがグローバライズなsustainable と well-beingしていくという好循環を生み出すことが可能だということです。

課題や疑問を持つことはそこに再生産のシステムさえあれば、地方でも大きな社会的価値共創イノベーションを生み出す可能性があります。

ネットワークの可能性はグローバルとローカライズに恩恵をもたらします。

natural table がそのシステムを担っていきたいと思います。

FOUNDER 市邊

目次