文通ブログ 濱田祥子さんと市邊昌史さん 1

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natural table創立1周年を迎えて

親愛なる市邊さんへ


natural table創立から1年が経ちましたね。自然療法にたずさわるお仲間の皆さまへのお声がけから始まって、経験豊富な素晴らしいメンバーが少しずつ集いはじめ、なんか面白そう!やってみよう!という直感と大胆さだけで(笑)、ここまでいろんなアイデアを形にできました。


 
常にnatural tableらしい斬新なコンテンツを模索してきた私たちですが、この一年を振り返ってみて、改めてnatural tableの世界観とは?という初心に戻り、この文通ブログをスタートしてみたいと思います。


 
natural tableでは「上質な学び」を提供していきたい、というお話をよくされていますが、学びの質とはいったい何なのでしょう?


 


市邊さんの大好きなAIの話ではないけれど、最近話題のChat GPT(生成型AI)がこれから学びの在り方を大きく変えていくだろうと言われてますよね。人間にとって、社会にとって、最適な答えは全てAIが考え出してくれるという時代になった時、果たして人間は何をするために存在し続けるんだろう。


 
そりゃあ、刻一刻と進化し続けるAIの計算能力や情報処理能力に比べたら、人間の能力では到底追いつきませんよね。まあ、そもそも人間とは非効率な生き物なわけですから。


 
では、人間は最終的に答え(結果)を出すために何かをする必要がなくなる、と仮定してみましょう。すると、「じゃあ、私は何のために今それをしているか?」という問いが自ずとわき上がってきます。そこを突き詰めていくと、最後には「自分という人間は何にために生きているのか?」「人間の生きる喜びって何だろう??」という深遠な問いにたどり着くのかなと思います。


 
この問いにはいろいろな答えがあるかと思いますし、もちろん正解なんてありません。


 
でも敢えて、今の等身大の私が私なりにたどり着いた答え。それは、「ああ、そうか!結果など気にせず、ただその過程を楽しめばいいだけなんだ!私だけのオンリーワンの経験を生きよう!」です。


 
とかく結果に対して一喜一憂しがちな現代の社会にあって、変化や評価を恐れてチャレンジできない人も多いかもしれません。正解を求めすぎて、周りと取り敢えず同調したり、自分と相容れないものを批判したりということも起こりがちですよね。


 
しかし、その人がただそこで経験する過程こそが大切だとすれば、どんな結果に繋がろうとも、一人ひとり経験する過程はみんな違うはずだし、失敗も成功も含めてその過程が自分自身のオリジナリティになる。そして、自分しかできないことを手の届く周りの人に届けていけることが、自分という人生のミッションの一つであり、今ここに生きている私という存在を強く感じることができるのかもしれません。だから「楽しい!」と思うことを、ただ楽しんでやっていけばいいんですよね~!


 
セラピストの仕事はAIには取って代わることができない唯一無二のものだと思います。そこには「個の繋がり」と「個の成長」があるから。だからこそ、セラピストそれぞれがご自身のオリジナリティを構築していただきたい。自分の質を上げる学び、それも「上質の学び」であり得るかな、と。


 
これが、私の考えるnatural tableの世界観です。そんな学びの場を共に作りたいなあと思います。市邊さんの描く世界観は設立当初から変わってきているでしょうか?また、この一年でどんな確信が生まれたでしょうか?是非お聞かせくださいね!


 
祥子より
 


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【文通者プロフィール】
市邊昌史:natural table設立者。一般社団法人国際アロマセラピー研究所(ISA)代表。AAJ(現AEAJの前身)で国際委員長などを歴任し、国内外の多くのセラピストとの人脈を活かし次代のセラピスト育成や正しい自然療法普及のため「natural table」を設立。


濱田祥子:フランス在住22年。 アロマトローグ。アロマテラピー界の重鎮ピエール・フランコムに師事し、彼の著書『薬用エッセンシャルオイルの科学』(フレグランスジャーナル社)の総合監修を務める。《人、植物、地球のプラスの循環》を目指すサイエンス視点のアロマテラピーの啓蒙活動に尽力中。 「フランス アロマ授業ノート」主宰。

NTスタッフ

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