文通ブログ 濱田祥子さんと市邊昌史さん 2−1

濱田祥子さんと市邊昌史さん2
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natural tableは世界と繋がるコミュニティー

祥子さん

結論から言いますと、祥子さんのおっしゃるように、『自分しかできないことを手の届く周りの人にとどけていけることが、自分という人生のミッションの一つであり、今ここに生きている私という存在を強く感じることができるのかもしれません』、まさにこの通りだと私も思います。そこで、まず第一弾として、今の私の100年ライフの楽しみからお話をいたします。

 
私は令和の時代、素晴らしい時代だと思っています。令和に生きる若者の感性は素敵ですし、能力は私の生きてきた昭和の人間より遥かに優れていると思っています。

 
なぜならば、現代の若者は小さな頃からデジタルツールに親しみ、小学校にいく頃には、既に判断力も表現力もそれなりに持ち合わせ、自我の形成がすでに芽生え始めていますから自己主張がはっきり出来ます。
 

私のような戦後の団塊世代は親の言うことに従っていれば概ね間違いはなかった幼少年時代とはすでに異なります。そして、2、3年もすればAIが会社の受付やクレーム処理は即座に対応するでしょうし、令和の若者は逆にそのAIのロジックから自分が進むべき道を学ぶでしょう。

 
そしてあと5年もすると、週休3日制やフルタイムジョブが減ってパートタイムジョブになったり6時間労働は当然で、余暇が増えて創造や知識・能力を学ぶ時間は倍増します。

 
一般的な総合職などはAIが引き継いでくれますから。人間はスペシャリストとしての技能を習得して、AIにできない創造的なことに特化して働かねばなりません。

 
レベルの高い学問ができて、上質なスポーツができて、そして上質に楽器の演奏などが出来て、おそらくカラオケなど無くなって、路上ピアノで自作の曲を演奏や仲間でセッションを組んで歌っている若者が多くを占めると思います。NHKの番組の「駅ピアノ」が始まった時に、すぐにその兆候を示していると私は思いました。

 
もちろん、今の若者にとって英語とデジタルツールのハンドリングは共通のツールです。なぜなら、人類はあらゆるコミュニティーによって世界中が結ばれる時がまさに来るわけですから。

 
natural tableというのはそのコミュニティーの1つだと考えられます。世界中が共創の社会として、自然科学、社会科学、芸術活動、スポーツ競技、趣味など、またコモンズのような人権的活動でデジタルデバイド(科学技術による格差社会)はアシスト出来ますし、広く異文化の交流による意思が通じ合うことの“心地よさ”が、寛容で多様な並列の交流を作り上げるからです。

 
そんな時代が私は楽しみだからです。

 
100年ライフの中でWell-Beingをいかにするかは、SDGsの2030年までに誰1人取り残すことなくという目標-『1,貧困をなくし、2,飢餓をなくし、3,健康と福祉、4,質の高い教育、5,ジェンダーの平等、6,安全な水とトイレ』という最初の6つができればと願います。

 
飢餓がなくなり、質の良い食事が取れるようになれば、香りは自ずと上質に天然に、人工でも科学の進歩で安全で上質な香りが、それによりメディカルでユニークなエビデンスが発見されてくれば、香りは新たな使い方が出てくるような気がいたします。そして、上質な介護に役立つようなアロマセラピーが。

市邊昌史

続く(笑)
 
 
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【文通者プロフィール】
市邊昌史:natural table設立者。一般社団法人国際アロマセラピー研究所(ISA)代表。AAJ(現AEAJの前身)で国際委員長などを歴任し、国内外の多くのセラピストとの人脈を活かし次代のセラピスト育成や正しい自然療法普及のため「natural table」を設立。


濱田祥子:フランス在住22年。 アロマトローグ。アロマテラピー界の重鎮ピエール・フランコムに師事し、彼の著書『薬用エッセンシャルオイルの科学』(フレグランスジャーナル社)の総合監修を務める。《人、植物、地球のプラスの循環》を目指すサイエンス視点のアロマテラピーの啓蒙活動に尽力中。 「フランス アロマ授業ノート」主宰。

NTスタッフ

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